頑張ったら負け

妄想というか願望

散歩の流儀

「今日はいい天気だし散歩でもするか」
私は夜の町を四つん這いになって歩いていた。

すると─

「ちょっといいですか?」
警察官に声をかけられた。
職質と言うやつだろうか。

私は紳士的に応じた。
「任意ですよね?だったら何も言うことはありませんファッ○」

しかし警察官は横柄な態度でこう言った。
「我々も仕事なもので。荷物を見せてもらってもいいですか?」
良くない。
私のカバンには日本刀3本と白い粉が入っている。

私は賭けに出た。ワンチャンこの警官を亡き者にすれば何とかなる。
暴力は力である。
「政府の犬めくたばれ」
私は渾身のカラテチョップをお見舞いした。
が、気づくと私の体は宙を舞っていた。
背負投げをくらったらしい。
私は地面に叩きつけられた。
警察の横暴に屈した哀れな庶民の図である。
私はそのまま意識を失った。
空は綺麗だった。