頑張ったら負け

妄想というか願望

ある正義マンの日常

私は正義の味方。
日々人助けに精を出す人徳者である。

今日は公園のパトロールを行っている。
「さて、今日もどこかに困っている人はいないかな。ん?」
見ると子供が集まって何かをしている。
近づいてみると、気の弱そうな子を大勢で囲ってからかっているようだ。
いわゆるいじめというやつである。

これは放っておけない。
私は薄汚い子供たちに話しかけた。
「君たち、寄ってたかって恥ずかしくないのか?」
私が話しかけると子供たちは一瞬驚いた表情を見せたが、
すぐに状況を察し、少しばつの悪そうな顔をした。

私は続けた。
「君たちがやっていることは犯罪と一緒だ」
私はいじめられている子を指さし、
「確かにこの子の責任も多少はあるかもしれない。不細工だし、デブだし、頭も悪そうだし表情も死んでいる。協調性がなさそうで、臭いし、服もダサく、ごみのようにも見える、、、それに加えて、、」

話しててだんだんめんどくさくなってきた。
そもそもなんでこんな不細工なガキを助けてたんだっけ?
さっさと考えを伝えよう。


「要するに正々堂々と戦うべきだ」
言うと同時に私は不細工なガキの腹を蹴り上げた。
「がはっ」
ガキはのたうち回ってそのうち動かなくなった。

スッキリした。
「顔はだめだぞ。保護者にばれるからな」

私は適切なアドバイスをした後、公園を後にした。