頑張ったら負け

妄想というか願望

2023-01-01から1年間の記事一覧

火災

会社での出来事。私は車を駐車しようとしたが、アクセルとブレーキを間違えてしまい社屋にぶつかってしまった。「あ!やべ」会社は炎上し倒壊した。やがて中から社員が次々と出てきて犯人探しが始まった。当然原因となる車を所持していた私が疑われ追及され…

レロレロレロレロ

今日はバイトの日。私はかれこれ10年、十円玉を磨くバイトを行っている。作業は単純で十円玉を磨くだけ。ただし道具は使わない。舌で舐めて綺麗にするのだ。両親には高度な技術を要する清掃業務だと伝えている。「レロレロレロレロレロレロー」私は床に這い…

学生時代の思い出

卒業式後の教室。私は窓に体をこすりつけて感傷に浸っていた。「アッアッアッヒィー」これで最後かと思うと名残惜しい。私は机の上に立つと服を引っ張りながら踊りだした。「カオナシのまねーアヒィィィー」だんだん楽しくなってきた。しかし、「何をしてい…

優秀な警察官

仕事の帰り道。私は車で150キロというごく標準的なスピードで信号無視を繰り返しながら逆走していたところ警察に止められた。「何か?」私は警察官を前に平然を装いながらも内心焦っていた。さっきタバコをポイ捨てしたのがまずかったのかもしれない。警察官…

ホームレスになった経緯

今日は休日だ。私は部屋でストローを舐めながら口の中で引き裂かれる刺身の気持ちを考察していた。「友達でもいればな」こんな私でももう少し充実した時間を過ごせたのだろうか。すると窓から誰かが入ってきた。「おーす元気にしてたか?」知らない人だった…

新人教育

私はベテラン社員。既に完璧になりつつある私であるが、未だ経験のない役割がある。新人教育だ。しかしそれもすぐに過去の話となるだろう。明日からくる新人の教育担当は私なのである。むろん心構えも完璧だ。高圧的な態度や言動は当然しないし、無理な仕事…

ちゃぶ台

早朝。「こんなもん食えるか!」がちゃーん。ちゃぶ台に乗ったおいしそうな料理はすべて台無しになった。特に料理に不満があるわけではない。料理を作るために他人が費やした時間を無駄にする感覚がたまらないのだ。「やば、漏れそう」私はしばらくの間歓喜…

ニートの下剋上

我が家にて。「兄貴!ついにタイムマシンが完成したぞ」弟が部屋に駆け込んできた。うるさい。「寄生虫そろそろ働けよ。親だっていつまでも元気じゃないんだぞ」私は現実を突きつけた。「これ、タイムマシンで荒稼ぎしたお金だよ」弟はそう言うと札束の入っ…

失敗もまた経験

海辺を歩いていると亀がいじめられていた。数人の子供が寄ってたかって亀を棒でたたいたり、タバコの火を押し付けたりしている。「ガキどもが、、、」私は人当たりがよく非暴力を推奨している人格者だが、守るべきものがいる場合は別だ。私は走りながらたま…

反運動男

私はアンチストレッチマン。興味本位で家の2階から飛び降り膝を悪くした私は世にはびこる健常者を恨んでいる。「今日もアンチストレッチストレッチ!」私が街を巡回していると早速邪悪な活動を見つけた。子供たちが公園でラジオ体操をしている。私は全速力で…

明かりつけ師

私はさすらいの明かりつけ師。他人の住居に侵入し、部屋の明かりをつけることに命をかけている。理由?そんなものはただ一つ。家主が帰ってきた時に寂しくならないようにするためだ。我ながら出来すぎた性格である。「さぁて、今日の報酬は何かな?」ちなみ…

お金より大切なもの

突然だが医者に余命1年と宣告された。ヒェェー。そんな時、友達が言った。「死ぬ瞬間に持っていたものはあの世に持って行けるらしいよ!」ーえ?私は手早くサラ金と親戚に借金を繰り返し、さらに闇バイトで得た合計1億円を体に巻き付けた。このまま死ねば来…

楽しい絶縁

突然だが縁を切りたい友達がいる。会社の同僚だ。いつも偉そうで愚痴ばかり言っている。「直接言ってもいいが、ここは社会人らしく文章で、丁寧かつ遠回しに気持ちを伝えよう」私は決心し以下のメールを送った。"あなたの顔を見ると吐き気がします。気持ち悪…

誇りある仕事

私は中堅社員。またの名をエースという。最近新人の教育係に任命されたため、今日もビシバシと指導中である。「先輩!ここの手順が分かりません」早速新人から質問が来た。軽くいなしてやるか。「ゴミが。こんな簡単なことも分からないとは。いいか?よく見…

会社の常識

時刻は午後5時30分。会社の定時だ「うひょひょーい帰れるー!」私はものすごい速さで帰ろうとしたが主任に止められた。「待ちなさい。君は今日サービス残業をする日だよね?」なんだその日は。私が警戒していると同僚は言った。「お前はいつも会社で寝てばっ…

窓の不審者

私が部屋で目覚めるとそこには驚愕の光景が待ち受けていた。知らない人が窓の外に張り付いているのだった。「中に入れてくれ~」しかも何か言っている。完全に不審者だ。本来ならば警察に通報するところだが、寛大な私は入れてやることにした。ただし、危険…

庭師

「よし、これで全部か」ひと仕事終えた私は爽快な気分で庭に横たわった。私は庭師。無断で他人の家に侵入しては木を伐採したり、花を引っこ抜いたりしている。もちろんボランティアだ。なぜこんなことをしているのかというと家主が返ってきたときの反応が面…

散歩の流儀

「今日はいい天気だし散歩でもするか」私は夜の町を四つん這いになって歩いていた。 すると─ 「ちょっといいですか?」警察官に声をかけられた。職質と言うやつだろうか。 私は紳士的に応じた。「任意ですよね?だったら何も言うことはありませんファッ○」 …

ある正義マンの日常

私は正義の味方。日々人助けに精を出す人徳者である。 今日は公園のパトロールを行っている。「さて、今日もどこかに困っている人はいないかな。ん?」見ると子供が集まって何かをしている。近づいてみると、気の弱そうな子を大勢で囲ってからかっているよう…

肩ぶつけ師

「さて、今日のターゲットはと」 私は人混みの中から獲物を探していた。 私の趣味は人に肩をぶつけること。 ぶつけたあと適当に難癖をつけて人を不快にさせることを生きがいとしている。 もちろん危険は隣り合わせだ。 私が自分の存在に誇りを感じていると、…