ドミノ世界大会。
私は細心の注意を払いながら並べられていくドミノを凝視していた。
「そろそろかな」
私は機を見計らうと観客席からドミノにダイブした。
ガチャーン。
倒れる感覚がきもてぃぃぃぃいいいー。
が、すぐに気づく。
ドミノには転倒防止のストッパーがついているため、倒れたのは私の周りのドミノだけだ。
しまった!
こんなことならダメージが大きそうな立体ドミノを先に壊しておくんだった。
私がすぐさま別のドミノを倒そうと動き出した瞬間。
「動くな!」
運営が準備していた警備員が駆け付け拳銃を構えた。
こいつら正気か。
当然私は止まらないので全身に銃弾を浴びて帰らぬ人となった。
観客席は思いもよらないパフォーマンスにどよめき立っていた。